MESSAGEメッセージ

当サロンは2008年11月1日、わんちゃん達に自然の薫りを五感で感じ、心から癒される場所として感じてもらう事を願ってオープンして以来、おかげさまで今年で10年目になります。
オープン当初、不安と緊張の中、祈るような気持ちでオープニングのチラシをポストに入れさせて頂いた事は忘れる日はありません。

「わんちゃんにとっての優しいって何だろう?」とトリマーになってずっと考え続けてきました。
嬉しい、怖い、悲しい、楽しい、トリミングが好きではない子もいる中、わんちゃん達はいろんな表情を見せます。わんちゃんの心に寄り添うトリミングで、苦手な部分が出来るようになったり、トリミングが苦手な子ほど「この人だったらさせてあげようかな」と少しでも思ってもらえるようになれると私は思っておりますし、何ヶ月か、何年かかるか分かりませんが、きっとそう出来ると信じております。

見た目のキレイな仕上がりよりもわんちゃんと対話し、その子にとっての許容量を見極める事に重きをおいたトリミングを大切にしている事は、オープン当初から今でも全く変わることなく、その芯はぶれることはありません。
美容そのものの前に、「犬が好き」という私の根底にある幼き頃からの気持ちも、今でもずっと、変わりません。

これからもわんちゃん達に心から笑顔になってもらって、安心してもらえるトリミングのお店にする事が、私達の信念でもあります。
いつもわんちゃん達にトリミングで気付かされ、お客様に厳しいご指摘を頂くこともある中支えられ、犬の和心に関わってくださっている方々皆様に、トリマーとして、一人の人として、成長させて頂いていると実感しております。
わんちゃんも、人も、一度手を繋いで頂いたら、こちらから手を離すような事はしません。
わんちゃんにとって、お客様にとって、一番良い方法を一緒に考えていく事、日常生活の中のたった一部でしかないトリミングの時間をどれだけ心地良い時に出来るか、 それが私達が出来る事だと思っています。



When I first opened the salon on November 1, 2008, my wish was to give dogs a place where they could feel right at home, with natural delights for all five senses. This year, I’m proud to mark our tenth year in business.
I’ll never forget that day when, nervous yet hopeful, I put the flyers announcing our opening into the mailbox.

Ever since I became a groomer, I’ve constantly asked myself, “How do dogs like to be treated?”
Dogs can have different feelings about grooming, and they show it. Some are happy, some are sad, some are afraid, some think it’s fun, and some plain don’t like it. I’ve always felt that understanding and appreciating dogs’ thoughts and feelings can help them get through the parts of grooming they don’t care for. No matter how much they hate grooming, they’ll think, “I’m OK with it if it’s him,” or “He’s someone I can trust.” It might take months or even years, but I believe we can always get there.

One principle has remained at the core of our business since the beginning: Grooming is about more than making a dog look pretty. For me, it’s important to have a conversation with the dog to find out what it’s willing to let the groomer do.
But beyond the grooming itself, there’s another thing that hasn’t changed: I’ve loved dogs from the bottom of my heart ever since I was a child, and I always will.

I’m committed to making our salon a place where dogs can forget their cares and greet their groomers with a smile.
Whether it’s the dogs who teach me new things during grooming, or the customers who offer candid feedback, I appreciate the support of everyone who comes to Inu no Wagokoro. It’s helped me grow both as a groomer and as a person.
I treasure my connections with both dogs and people, and once I make a connection, I never let it go.
Dogs and their owners lead busy lives, and grooming is only a part of it. I believe our job is to help you find the best way to make that time as comfortable and enjoyable as possible.

KODAWARI和心のこだわり

こだわり其ノ壱[備前焼の湯釜]

備前焼は、平安末期の十二世紀頃から備前市で作られはじめた焼き物で、今日も茶器、花器、酒器、食器などが主に作られています。釉薬(うわぐすり)を全く使わず、焼く時の炎のあたり方や灰のかぶり方によって、表面に様々な模様や色合いが生じます。
備前焼の最大の魅力は、素朴な自然美と偶発的なおもしろさに神髄があるといえます。派手さこそありませんが自然な渋みの風情が好まれるとともに、機能性の面でも愛好者の多い焼き物です。
そして今回のワンちゃん用の湯釜を、岡山の美作市に窯元がある、湯乃郷窯 田代宗山先生に、作って頂きました。どの備前焼作家の方も、『難しい』と言われたのですが、田代宗山先生は、『やれるだけやってみよう!』と心良く引き受けて下さいました。


焼き物の中で、もっとも強度のある備前焼。高級なイメージがありますが、昔から民に慣れ親しまれ、日常生活の一部として使われてきました。田代宗山先生も、『備前焼は使わないと、備前焼の良さが出ない。』とおっしゃっていて、備前焼を日常生活の中で大胆に使うことをすすめておられます。
和心の湯釜も、ワンちゃんがお風呂に入っていくたびに深みが増し、また表情も変わっていきます。独特な雰囲気の湯釜になっていますので、ぜひご覧になってくださいね。

こだわり其ノ弐[自然素材の店内]

[土 壁] 岡山倉敷の『真砂土』と『赤土』、『ワラスサ』を混ぜ合わせただけの自然の土です。数日間寝かせて発酵させ、粘り気をよくするのですが、かなりの土の量になるので、4トン車で岡山から運んできました。
昔は土壁のお家が殆どで、壁は全部竹を編んで下地にしていたのですが、今は土壁のお家自体がありません。このあたりでは珍しく、今では昔ながらの子舞竹を編める職人さんもいません。そこで、下地をどうすればいいのか、土壁に詳しい岡山の職人さんにお聞きして、大工さんに組んでもらいました。
木の下地板からメッシュが浮かせれるように木枠を作り、浮いたメッシュと下地の間に土が食い込む様に固定するやり方で、子舞竹の代用を作ってもらいました。一度全体的にメッシュのところまで塗って、乾燥しだした頃にまた同じ工程を全体的に施します。3cmくらいの厚みの土はかなり重たいので、この作業はなかなか大変なんです。

塗って3週間ほどすると乾燥して、表面のひび割れが良い風合いになり、土の香りがほんのりしてきます。3週間後、床に使っているものも同じ土で、乾くと固くなり、ワンちゃんの爪の引っかきや、人が歩いたりすることで、摩耗していくのですが、これも自然素材の味ですね。

[漆 喰] 地元の倉敷の城壁によく使われている天然の漆喰壁をシャンプー小屋の浴槽の内部に使用しています。昔ながらの方法で、漆喰の中に、天然のベンガラと柿渋と植物油をまぜ合わせ、モルタル下地の上に塗っていきます。水回りなので、柿渋や植物油が水分を弾いてくれます。この工程も2回塗りです。
昔の人は、身近にあるもので試行錯誤して工夫して、お家を立てて雨風をしのいでいたんですね、すごいです。

[天井・壁の一部] ホルムアルデヒドなどの有害化学物質を出さず、臭いの成分を吸着し、さらに恒久的に分解してくれる珪藻土を使用しています。木炭の約5,000倍の多孔質があると言われ、珪藻土自体が呼吸しています。殺菌効果のある石灰成分(白)の下地を全体に塗って、さらに上から仕上げ材(ベージュ色)を塗っています。

[断熱材] この白いモコモコ、一般の住宅に使われているガラス繊維のグラスウールではなく、羊さんの毛をそのまま使った100%羊毛の断熱材です。羊さんの毛なので、直接触っても全然痛くありません。土壁のさらに奥の中に隠れてしまうのですが、見えない部分にもこだわりました。

塗料も、人や動物に優しい無公害塗料を使い、一部の新材を古材のような仕上げにしています。家具も古材で作り、和心のオリジナルです。
こうして、「トリミング処 犬の和心」はだんだんと出来上がってきました。手間も時間もかかって、自然素材に包まれたとても心地よい空間になっていますので、実際にお店に遊びにお越し下さい。

こだわり其ノ参[店名とシンボルマーク]

[シンボルマークの由来] 川のほとりや、公園の草むらや土の上をお散歩している時、ワンちゃんはいろんな事を感じようとしていませんか?草の匂いを嗅いだり、お友達のワンちゃんの匂いを嗅いだり、飼主さんの方をちらちら見たり。鼻の頭で、『撫でて』、『お利口にしてるか褒めて』と手の平を押し上げたり、背中を預けてきたり…。言葉が話せないからこそ、自分の気持ちをしぐさで伝えようとしています。
人は時に、ワンちゃんとの生活の中で、楽しい事や、思いが通じる事ばかりではなく、もう嫌だとか、この子がいなければ…なんて思ってしまう事もあるかもしれません。しかし、ワンちゃんはあなたのそんなちぎれてしまった心でさえも、あなたの心を感じて、すべて受け止めてくれます。
あなたを心から信頼しているし、あなたしかいないからです。
そんなワンちゃんの想いを形にして、このロゴマークは生まれました。


[店名の由来] 近年では、ペットブームの裏側で、人間側の様々な都合でペットを捨てるという悲しい出来事が連日のように起こっています。それは、人と犬との心の通わせ合いが出来なくなったからで、犬本来は人の心を感じる『心』を持っています。
『犬』という字には、『人』という字も入っているように、犬にも人にも心で感じて和んでほしいという願いがあります。『和』は、『輪』ともなり、犬と人との『心』を繋げていく。という意味合いもあります。
心に花のモチーフが入っているのは、『いつも心に花が咲きますように』 そんな想いから、『犬の和心』となりました。心で感じることの心地よさ、心で感じることの大切さに、とことんこだわりました。

PROFILE会社概要

会社名
株式会社HiddenFlavor
店舗名
トリミング処 犬の和心
所在地
兵庫県芦屋市大桝町3丁目13番
連絡先
tel.0797-34-7886
E-mail
info@wagokoro-dogs.com
代表者
小山 豊
事業内容
犬の美容全般、物販販売、飲食店業務
営業時間
9:00〜18:00
定休日
水曜日

動物取扱業者標識

氏名又は名称
株式会社 Hidden Flavor
事業所の名称
トリミング処 犬の和心
事業所の所在地
芦屋市大桝町3-13-1F
第一種動物取扱業の種別
保管
登録番号
兵動第1912405号
登録年月日
令和元年5月9日
登録の有効の末日
令和6年5月8日
動物取扱責任者の氏名
小山 豊